「アメリカの第三者機関」も「AAA+」も真面目にとると、バカを見る!!
新たなマルチ・IMアカデミー(アフィリエイターが使用する表現。正確にはIM Mastery Academy、日本版:IKIGAI)の拡散に拍車がかかってきました。
(長くて面倒臭いのと、多くのアフィリエイターが通称として正式名で呼んでいないこと、見出しが長くなることを嫌いIM Mastery Academyという名ではなくIMアカデミーと呼んでおります。IKIGAI主催者のMCさんご了解くださいね。「おバカさんが勘違い記事を書いてる」わけではありませんので。)
IMアカデミーのMLMとしての側面は、以下の記事で考察しておりますので、よろしければご覧ください。

中でもとりわけ、「IMアカデミーは企業評価もAAA+!」との宣伝文句が目につきます。
もちろん、この人(SYU氏の別アカウント)も…

これを見て、「おー、アメリカの第三者機関がAAA+言うてんのやったら大丈夫やわー」と思った、そこのあなた!

ちょっと待った!落ち着いて!!
これ、限りなく嘘ですから!!
裏をとってみた…「アメリカ」でもなければ「格付機関」でもない!
検証好きの筆者としては、エビデンス取りをしたくなり、最初にS&Pの企業格付を検索しました。
ところが…いつまで経っても出てこない…
検索ワードを変えても出てこない…
他のアフィリエイターのサイトで検索したところ、「BFH」なる格付機関の出した評価とのことでした。
で、今度は「BFH」で検索しても、出てくるのはBattlefieldのゲーム内ランキングか、IMアカデミーの日本語版記事のみ。
上記カズのツイートを拡大し、ようやくわかりました。

BFHはアメリカの第三者「格付」機関などではありません。
“Business For Home”という、ただのオンラインマガジンなのです。
ウェブサイトもあります。

…いや、「アメリカ」の機関でもありません。
BFHのホームページの「ABOUT US」セクションを見ると、オランダの法規のもと、オランダにて創立とあります。

「第三者機関」だけは事実ですね。「格付機関」とは謳ってませんから。
ただし、何の権威もない、それどころか信頼に足るかどうかわからない機関の、信頼に値するとは到底思えない評価であると思われます。
「アメリカの(虚偽)」「第三者機関」というのは、あえて相当慎重に錯誤を招くように練られたセールストークだと考えます。
BFHとは? Wikipedia記事の翻訳(ノルウェー語なのでGoogle先生に依頼)
コンセプト[ 編集| ソースを編集]
Business For Homeは、ネットワークマーケティングのニュースチャネルとして存在するだけでなく、業界の主要な人物でもあり、企業の評価を行い、賞を配っています[1]。Ted Nuytenは元ネットワークマーケティング担当者で、1998年にノルウェーに住んでいたときにMLMでキャリアをスタートさせ、Rune EvensenによってNature’s Ownに贈られました。その後、エヴェンセンは、ピラミッドゲーム Unaico / Sitetalkのメインキャラクターの1 人となり、 2016年1月にネットワーク会社OneCoinに組み込まれました。[2] Nuytenはまた、違法なピラミッドスキームであるために2015年に米国当局によって閉鎖されたVemmaの営業担当者でもありました。[3][4] Business For Homeの記事で、NuytenはこれをMLM業界全体への攻撃と呼んでいます。[5]
批評[ 編集| ソースを編集]
MLM業界のほぼ独占的な報道は、Business For Homeから伝えられるものの完全性と独立性について疑問を投げかけています。2015年には、ネットワーク企業が肯定的なレビューを確保するために雑誌に多額の金額を支払うことも明らかになりました。[6]
Ted Nuytenと同社のDirect Selling Global News Ltd. 2014年に設立されたネットワーク企業Bitcoin-Economyの設立に関連しています。[7] [8]この概念はPonziスキームとして現れ、しばらくして崩壊しました。[6]他の同様の概念も、幅広い肯定的なレビューを受けています。[9]
無茶苦茶怪しげなメディアではないですか…
しかも、MLM側はこのオンラインマガジンに金を払って高評価をつけてもらうことが可能のようです。
地獄の沙汰も金次第、AAA+も金次第。
さらには、BFHの創立者Ted Nuytenはピラミッド商法(ネズミ講)に関わり、のちにポンジスキームを行い、崩壊させているとのこと。
モンドセレクション最高金賞受賞、以上の信頼性のなさです…
あ、いや、モンドセレクションさんに失礼でした!お詫びします!!

もう何も信用でけんわ!!
「モメンタムランキングtop独走中」にも騙されないで!算出方法は…

問題はこのランキングがどう計算されるかなのですが、Business for Homeのページでは以下のように説明されています。

① アレクサでの検索ランク、② ページビュー、③ ディストリビューターによる企業評価(身内しか無理でしょうね)、④ YouTubeビュー数、⑤ YouTube登録者数、⑥ Twitterフォロワー数、⑦ 会社の収益成長率、⑧ 会社の収益成長金額、⑨ 会社あたりのおすすめディストリビューターの数、⑩ Business for Homeに載った会社の記事数 に基づいてこのランキングは計算されているようですね。
しかも、収益に関する項目はうち2つのみ…しかも配点はほぼ全て同じ比重が置かれています。⑧ 成長金額の配点がむしろ低いという内容で、全15,000ポイント中2,500ポイントのみ。つまり企業業績は、評価のわずか16-17%を占めるのみです。
あとは人気投票ランキングに近い感じです。身内が大量にコントロールできる類の…
Top Earnersランキングにも疑いが…
ところで、SYU氏はモメンタムランキングをアピールしながらもリンクではTop Earners(トップの稼ぎ手)ページを紹介しています。この中に4人ほどIMアカデミーのIBOが入っているというのですが、実際のBFH該当ページを見ると、おかしなことに気づきました。

Top Earner(トップの稼ぎ手)が追加できるだと…?
リンクを辿ってみました。

「『トップアーナー(稼ぎ手)ランキング』のリスト入りがしたい場合、またはご自分の情報更新がある場合は、以下のフォームにご記入ください。
月間10,000ドルを超えるランク以上のものに関しては、経理書類のスクリーンショット(またはそれに類するもの)を、フェイクを行う方と区別するために、証明としていただいております(スクリーンショットや証明書類は公開いたしません)。
いただいた情報は極秘扱いとさせていただきます。決して情報源を他者と共有することは致しません。このトップアーナー申請フォームは、我々が得る情報を追跡し続けるために効果的な方法なのです。
もしご自分の企業がドロップダウンボックスに入ってない場合は、このページを使って企業名を追加してください。
1日毎に投稿された収入を検証し、欧州業務時間に行われる承認が取れれば、30分後にはウェブ上に掲載されます。
何かご質問があれば、サポートチケットを以下のメールアドレスまでご送信ください。support@businessforhome.org」

おい!これってほとんど自己申告制やんけ!!!
経理書類もスクショでええらしいで!!
「第三者機関」というならむしろDirectsellingnews.com
この手のMLMランキングでむしろ信憑性があるとされているのは、「Direct Selling News」の方でしょう。
Direct Selling Newsのサイトの会社ディレクトリでIM Academyを探しても全く出てきません。
もちろん、Amwayはすぐに見つけることができるのですが…
ランキングは言わずもがなです。
しかし、S&Pなどの行う格付けとは全く話が違い、そもそもランキングをつけてもらうには自社からの推薦が必要ですので(これはBFHも同様)いわゆる企業格付として見なすべき性質のものではないでしょう。
IMアカデミー(日本版:IKIGAI)のアフィリエイターに苦言を呈したい
IMアカデミーを広めている人たちは、果たしてこの程度の裏取りもせず、「アメリカの第三者機関ガー」「トップMLM展開者の4割ガー」と宣伝しているのでしょうか…
提供されるサービスの本質については、別稿で検証しますが、少なくともこれはあまりにも錯誤を招く誘引ではないでしょうか。
それを、誰でもできるweb検証すらせずに無批判に鵜呑みにして垂れ流す…
その先にあるものが何なのか、考えるだに暗澹たる気持ちになります。
気づかずにこれらの宣伝文句を拡散されている方がいらっしゃいましたら、是非ともご再考くださいませ。
本日もお読みいただきありがとうございます。
IMアカデミー/IKIGAIに関するその他の記事へのリンクは以下の通りです。


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