またも、誇大宣伝。
SYU氏は、現在MLMで拡散する格安SIMサービス「アクセルモバイル」の展開に夢中のようです。
アクセルモバイルには確かにいくつか注目すべき点があるかもしれません。
しかし、SYU氏のTwitterにおいて、いささか気になる表現が見られますので、それらを指摘しておくこととします。
なお、以下の宣伝文句は全て「しゅう@バスケ大好き⛹️♂️子煩悩🧒資産構築コンサルタント(@Syu_BasketLove)」のアカウントで展開されています。
問題点❶ 「バースト機能」

「アクセルモバイルの売り①初速バースト機能
月々の通信量を使い切って制限がかかっても、アプリなどを開く最初だけは高速を保ってくれるという機能🙆♂️
他社にはない特徴で、これはかなり良い👏」

ちょっと待った!!
IIJmio傘下の格安SIMについては、基本的にこの機能が使えます。
筆者が契約していた DMMモバイル でもそうでした。他にも、エキサイトモバイル/OCNモバイルONE/mineo/NifMo/nuroモバイル などで、ごく普通のサービスとして提供されています。
他社にもあるサービスを、「他社にはない特徴」と言い切ってしまうことによって、せっかくのアクセルモバイルの評判に傷がついてしまうことが懸念されます。
問題点❷ 「友割サービス」


アクセルモバイルの売り②友割サービス
友達に紹介する事で、MAX1980円まで値下げが可能🙆♂️(50GB)



ちょっと待った!!
5人、10人に紹介していくことの難しさ…月々の電話料金やその裏に紹介成果報酬が絡むことを考えると、意外なハードルの高さではないでしょうか。後述しますが、知り合いにはなかなか勧めにくいものがあり…ならばネットで紹介できるかと言うと、ネットではアフィリエイターの顧客奪い合い競争が繰り広げられています。
それよりも、他社プランで自分の使う容量設定に合わせて平和に1200円程度のSIMを選びたいという人が多いのでは?
また、全く紹介が出せなかったり、紹介したユーザーが使用をやめれば、月々の使用料金は¥3,980になってしまいます。
問題点❸ 「他社を圧倒する通信速度」


アクセルモバイルの売り③
自社で帯域を確保してるため、他社の格安SIM会社を圧倒する通信速度📶



ちょっと待った!!
SYU氏によれば、アクセルモバイルのグランドオープンは10/1に伸びたそうです。
まだ本格サービスインしてない状態で、どうやったら実測値が出せるのでしょうか。
格安SIMの回線速度は、多くのユーザーが使い始めてみてからでないとなかなか判断できません。
スピードが出る「はず」と見込まれているのなら、そのように書くべきでしょう。
決定的な論理破綻・誇大宣伝だと思われます。
アクセルモバイルは、マルチ宣伝者に対してこのような宣伝を認めているのでしょうか?
問題点❹ 「通信容量を家族と分け合える🙆♂️」


アクセルモバイルの売り④
通信容量を家族と分け合える🙆♂️
50GBもいらないという人のために。
別居の離れた家族でもOK👏
繰り越し機能もあります^ – ^



ちょっと待った!!
これはいうまでもないことですが…「売り」でもなんでもありません。
家族に限らず、他人に通信容量を放出できるサービス提供している格安SIM業者もある中で、なんの売りにもならないでしょう。
また、基本が50GBとなっているのも厄介であり、家族全員が50GB使うという家庭はなかなかないのではないでしょうか。分け合っても使いきれない容量が残り、さらにそれが繰り越されるとなると、
「なんのために3,980円も月々払ってるんだ?」
という疑問も湧いてくるかもしれませんね。
問題点❺ 「低速、高速切り替え機能」


アクセルモバイルの売り⑤
低速、高速切り替え機能。
普段の急がない場面では高速通信をOFFにしておき、急ぐ場面でONに切り替えるようにすれば、速度制限にかかって、本当に必要な時にスマホが使えないという事態を防げます。



ちょっと待った!!
今まで様々な大手格安SIMを渡り歩いてきた筆者ですが、この機能がない業者はありませんでした。
これまた、「売り」でもなんでもありません。
また、50GBある!と謳っておいて、ちまちま「高速・低速」を切り替えることをメリットとするのもおかしな話です。
もしや、「3日で5GB制限」があるんですか??
※ 8/29追記。現在のところ、「3日で9GB」制限があることが判明しました。
問題点❻ 「代理店をやる場合、アクセルに乗り換えなければいけないという縛りはない」


アクセルモバイルの売り⑥
代理店をやる場合、アクセルに乗り換えなければいけないという縛りはない。
例えば、自分は会社の事情などて、auのケータイを変えられないが、乗り換えなくても、アクセルモバイルの代理店として活動する事で権利収入獲得可能👏



ちょっと待った!!
自分自身がユーザーでなくてもいい、というのは当たり前です。
トヨタのディーラーがランボルギーニに乗ってても誰も文句は言いませんから。
ただ、紹介者としての責任上、日々の速度状況とか実感としてわかってなくていいのかな?という疑問は湧きます。
さらに、本来は自分が使ってみて、愛するようになった商品やサービスを広めるのがネットワークビジネスじゃないの?という思いも湧きます。
もう一つの問題点としては、日本ではまだMLMに対する見方が依然厳しい、というものがあげられます。
例えばあなたは、職場の上司に「格安SIM、俺を通じて契約しませんか?俺の方には紹介料が入るんですけど」と紹介できるでしょうか。上司でなければ親友に…お世話になった人に…かつての恩師に…
「こいつ、俺との人間関係を金に換えようとしてやがる」
これが、依然としての多くの人の見方ではないでしょうか。
「ネットで広げればいい」という人もあるでしょう。
しかし、紹介報酬欲しさの人々が一斉に紹介を始める過当競争の中、あなたをあえて紹介者として選ぶ人はどれだけいるでしょうか。
問題点❼ 「紹介出したら1人目から報酬が発生する👏」


アクセルモバイルの売り⑦
紹介出したら1人目から報酬が発生する👏
ボーナスプランが多彩🙆♂️
7種類のボーナスがあります^ – ^
ホントにアクセルモバイルは他の格安SIM会社と比較するとすぐれてるところが沢山🙆♂️



ちょっと待った!!
いくらMLMで広告販促費を抑えると言っても、アクセルモバイルが帯域ごと借り受けていることも考えると、サービス維持にそれなりのコストはかかるものと考えます。
新たなサービスを立ち上げるための研究開発費、サービスが本格的に始まった後のトラブルシューティングコスト…
このような料金設定と代理店紹介報酬のバランスでは早晩経営が行き詰まってしまうのでは?と心配になります。
まあ、これはアクセルモバイルさんの経営判断なので、私は何も言いますまい…
問題点❽ 別アカウントでも誇大宣伝
上記のアカウントのみならず、さらにSYU氏の別アカウント・または共同事業者と思われるアカウントでも、内容が同一の(しかしさらに雑な)誇大宣伝を繰り返しています。
カズ@資産運用コンサルタント によるツイート


アクセルモバイル、知れば知るほど、他者を圧倒してます👏
通信速度だけでなく、
初速バースト機能、繰り越し機能、高速低速切り替え機能…etc
これだけ他社より質が優れていながら、料金も安くて、代理店報酬も魅力的。
会社の利益はかなり少ないみたい👏



おい!もうええわ!!
「これだけ他社より質が優れていながら」←ここまでの根拠で全て無効化
「会社の利益はかなり少ないみたい」←潰れんようにお祈りしますわ…
8/29 追記・あれ??やらせ??その1
Twitterを見ていると、SYU氏の別アカ・またはビジネスパートナーのアカウントと思われる「カズ@資産運用コンサルタント」のやりとりに不自然なものを見つけました。






一見、スターモバイル代理店からアクセルモバイル代理店に乗り換えようとしている人に見えます。
が、発言者のアカウントをよくよく調べてみると…


1フォロー・1フォロワー!!
初めてのフォロー、初めてのフォローワーがカズ。それだけです。
ツイートも、カズのリツイートのみ。
スターモバイル代理店の時には、Twitterでの拡散はしてなかったのでしょうか…
8/29 追記・あれ??やらせ??その2
さらに、「しゅう@バスケ大好き⛹️♂️子煩悩🧒資産運用コンサルタント」 のアカウントでも…






現在、スターモバイルが60GB / 3日で6GB縛りになっていることをリアルユーザーが知らないはずはないのでは…
そして、かねてよりSYU氏の発言を目の当たりにしてきた筆者にはわかるのですが、
同業他社を「クソ」と呼ぶのは、SYU氏の口癖なのです。
やらせでなくとも、このように
必要以上に同業他社を貶めないとアピールできないのがアクセルモバイル
なのでしょうか?
誇大宣伝アフィリエイターを野放しにしないで!
アクセルモバイルについてはフラットな見方をしていた私ですが、一気に見方が変わりました。
アクセルモバイルは、アフィリエイターの教育と管理が全くできていないのではないでしょうか?
- 他社もやっているサービスを自社のみがやっていると言う
- 特段変わったところのない、ごく普通のサービスを特別なものであるかのように言う
- 始まってもいないサービスの回線速度を、圧倒的と言う
- 自分が売らんがために、同業他社を必要以上に貶める
私には、こうしたアフィリエイターを野放しに活動させる会社を信用するつもりは全くありません。
また、格安SIMのMLMは、正直圧倒的優位性が確保しづらく、結局は「価格」と「紹介報酬」でアフィリエイターたちが一斉に乗り換えを行います。
また次の〇〇モバイルが出てきた時、アクセルモバイルが窮地に立たされる可能性も大きいと言わざるを得ないでしょう。
格安SIMは戦国時代から、大手数社の群雄割拠時代へ
au直下のUQモバイルが端末のiPhoneSE2の価格とともに、攻めに攻めたプランを出してきてます。




泡沫格安SIM業者にとって、こうした「巨人」とも言える競争相手が多すぎます。
MVNOではないですが、第4のMNOである楽天モバイルも、自社回線が整ってくれば恐ろしい存在になることが見込まれます。(今は苦戦していますが…)
結局、ことは生活に必須の「携帯電話」ですから、格安SIM販売業者で残っていくのは
■ 大手のサブブランド系(Y!MobileやUQモバイル)
■ すでに良質なサービスを提供しており、信頼のある格安SIM業者(IIJmio、DMM Mobileなど)
■ 独自の付加サービスとリーズナブルなプランを用意している格安SIM業者(イオンモバイル 、LINEモバイルなど)
こういった業者であり、有象無象の泡沫業者は苦しい戦いを強いられることになるのではないでしょうか。
さらに、楽天モバイル、そしてその動きにドコモ・au・ソフトバンクが追従してMNOの低価格プランが充実すれば、更なる状況悪化が考えられます。
8/26 追記:アクセルモバイルの展開元
アクセルモバイルは、以下の企業の展開するブランドです。
株式会社Join、できて2ヶ月の会社のようです。
このアクセルモバイル展開のために立ち上げられたものとみて良いでしょう。


アクセルモバイルブランド自体の公式ホームページはまだ存在しないようです。
どこかの代理店が作成中なのか?と思われるページは発見できましたが…
現在はひどい状態です。
終わりに:泡沫格安SIM業者(特にMLM)に未来はあるのか?
さて、アクセルモバイルの未来について再び考えましょう。
顧客が
「信頼性」「実績」「事業規模」「回線品質」「価格」
を基準に業者を選ぶことを考えると、アクセルモバイルの勝算は「代理店の頑張り」にしかないのでは…と思うのは筆者だけでしょうか。
しかし、アムウェイやニュースキンのような「MLMの奇跡」というものは滅多に起きません。
起きるとしても、確たる製品品質が確保され、絶妙なタイミングで展開される必要があります。
借受回線で営業する格安SIM業者で今から這い上がるのは相当ハードルが高いのではないでしょうか。
そして、ここにSYU氏のような誇大宣伝アフィリエイターが加わり、信用できない企業だと判断されてしまえば…
まあ、まだ肝心のサービスが始まってもいないんですが…
みなさま、インフラたる電話回線はきちんと選び後悔のない結果を。
今日もお読みいただきありがとうございます。
それでは、くれぐれもご安全に。
コメント
コメント一覧 (6件)
こんばんは。
興味深く読ませていただきました。
格安SIMのことは仕組み含め正直よく理解してませんが、この会社の代表についてはちょっと知ってます。
資本金7300万円は盛り過ぎだと思います。
Blues Bさん、
コメントありがとうございます。
代表をご存知と言うことは、以前の企業の時の活動を見ておられたのでしょうか。
名前はたしかにどうやら他のウェブ記事に掲載のものがあり、別な事業でした。
格安SIMは、新規参入業者にとっては地獄の戦場、アクセルモバイルがどう戦うか私もチェックを続けます。
[…] […]
先日沖縄で仕事をしないかと友人から連絡があり、内容はアクセルのアフィリエイターでした。
現在楽天モバイルをりようしていますが、その友人の話だとダントツでアクセルが良くて、すぐに乗り換えをお勧めとのことでしたが、なるほど。。。乗り換えを勧める理由がそういう事だったのか。。。
ピポットさん、コメント有り難うございます!
MLMで格安SIM、というのはなかなかこれからの動きを考えていくと厳しい業態だと思われます。
特に新規事業者は…
楽天モバイルは現在は回線状況が整ってはおりませんが、今後その点が拡充してくれば、MNOでMVNOを淘汰しうる存在となり得ます。
かたや、個人的にはアクセルモバイルはあくまで泡沫格安SIM業者の一つと考えております。
わかりやすくまとめていただいて
ありがとうございます
問題点7については代理店紹介からのバックですね
MVNEにR社を使っているのが
他の格安SIMのMLMよりは強みでしょうか?
他社はAPNから判断すると
大手MVNEの混在だと思われます
会社の着地をどこに考えてるかで
この先変わりそうですね