SYU、YouTubeコンサルに転身
ご存知のように、SYU氏の展開した「マルチタイプコピートレード」は破綻し、多くの被害者を出しました。
その結果、IB報酬が激減したSYU氏は、YouTubeコンサルタントとして再起を図りました。
「YouTube最高月収90万」の「実績」を謳い文句に、その「運営ノウハウ」を提供するコンサルティングを行うというものです。
しかし、SYUの運営する3つのチャンネルの運営実態は以下の通り、非常に寂しいものになっています。



Socialbladeという分析サイトの推計によると、3チャンネル合計で
年間 $103〜$1,663 の収入が見込まれる、と出てきます。
日本円にして、
約900円〜14,700円 / 1ヶ月
といったところでしょうか。
経費や対時間効果を考えると、YouTubeを主体としていくのは難しそうです。
超ブラック外注!?SYUのクラウドソーシング
先日、ひょんなことから
「かつてSYUの元でYouTubeチャンネルの管理にあたっていた」という方と知り合い、驚くべき話を伺いました。
SYU氏に約3ヶ月間タダ働きをさせられた
とおっしゃるのです。
この方を本記事中では以降「A氏」とします。
A氏によると、
① SYUから3ヶ月にわたるノウハウマニュアル作成の仕事を請け負いながら一銭の支払いも受けていない
② 無理やりコピートレードへの参加を勧められた結果、資金は全て溶けた
とのことです。
SYUとA氏間の業務委託内容
A氏とSYUの出会いは、「クラウドワークス」という、フリーランスと個人事業者を結ぶサイトでした。
たまたま募集に出ていたSYUの動画制作にA氏が応募し、そこから関係がスタートしたのです。
A氏によると、請け負った業務は以下の通りだったそうです。
- SYU氏のチャンネル「幽界の入口」に投稿する動画の作成
(SYU自身の「鬱克服ヒストリー動画」名古屋ロケ撮影・編集も含む)
最初の頃はA氏の1本の動画に対し、SYU氏は比較的良い値段で買い取ってくれていたとのこと。
もともとA氏がオカルト関係の動画制作が好きであったこともあり、良好な関係がスタートしたかに見えました。
歯車が狂い始める… YouTubeマニュアル制作の裏側
しかし、チャンネル構築だけではなく
YouTubeコンサルタント
として、収入効率をあげようとしていたSYU氏は、A氏に新たな仕事を委託します。
YouTubeチャンネル構築運営マニュアル「Movie Asset(2019/10/30無料配布開始)」の制作です。
当時、Twitterをはじめとした各SNS媒体と自らのブログで、SYU氏は
「これからはYouTubeの時代」
「自分の持つ全てを注ぎ込んだ」
「200ページを超えてしまった、すごいボリューム」などと、
このマニュアルについて、いかに自分が労力を注ぎ込んでいるか、を吹聴していたものです。
しかし、実態はSYU氏の宣伝内容とはいささか、いや、かなり異なるものだったようです。
「前半のマインド?とかいう胡散臭い部分はシュウの指示です。
後半の技術的な部分は僕の技術をそのまま記載してます」(A氏)
ん…!
問題のYouTube教材「Movie Asset」と当時のSYU氏のツイッターを振り返ってみましょう。
早速教材データを引っ張り出して…と、なんとこれ、1.5GB以上あるのですね…
iPadに入れて保存しているが、ダウンロードに鬼のように時間がかかります…
A氏の証言から判断すると、
第1章「はじめに」(p.7)〜第3章「僕が稼げるようになった最大の理由」(p.46)
までがSYU氏のアイディアによるものと考えられます。
一方、
第4章「動画を上げてから収益を受け取るまでの流れ」(p.47)〜
第10章「再生回数以外に収益を増やす方法」(p.227)
までがA氏の手によるものだとすると、その比率は
SYU氏=2:A氏=9
つまり、全体の18%程度がSYU氏の指示によりA氏が書いたもの、
後の82%はA氏のノウハウに基づき、A氏が書いたものということになります。
ノウハウ部分に細かい指示と監修があったのならSYU氏の著作と言えなくもないですが、「後半の技術的な部分は僕の技術をそのまま記載してます」ということなら、
これはもはやA氏の作なのでは?
という疑念も湧いてきます。
SYUのツイッターを改めてチェックすると、さらにやりきれなさは募ります。

まずは、マニュアル制作中の励ましコメントに対する返信。
「睡眠時間を削ってでも仕上げる」とのことですが…
「徹夜したのは僕ですがね」
「なんで、こう、自分の手柄にしたがるかな」(A氏)

A氏に代わって休憩。

そしてとうとう、YouTube動画編集マニュアル「Movie Asset」お披露目のツイート。
「モベイ・アセット」と表記されているのはご愛嬌。
景気のいい売り文句が並びます。
動画チャンネルの方はどうでしょう。
自らのブログでは、会社員時代に「社畜脱出のため、ひたすら動画制作に打ち込んだ」と言っているSYU氏です。
さぞかし自らこだわって動画を作り込んだのかと思いきや…
「僕がクロマキーで背景抜いて素材を当て込んだりしてました」
「シュウのうつ病かなんかの動画は名古屋まで撮影行きましたよ」
「素材なんかくれる訳ないです」
「アイデアも、クソみたいな思いつきをやらされてるだけで」
…………。
リニューアル後の「幽界の入口」には、ブルーバック合成を多用した新動画がいくつもアップされていました。
えらく作風が変わったと思ったら、A氏によるものだったのですね。
道理でこなれているはずです。
そもそもYouTubeコンサルを目指した時点で、シューにはどれほどの動画作成ノウハウがあったのでしょうか。
彼が稼げた時期は、他のサイトからパクった内容をテキストスクロールなどで見せるだけでもそこそこの収入が上がった時代のはずです。
テキストスクロール動画で稼げた頃のうまい汁が忘れられない、がもうそういう動画が通用する時代でもない…
辿り着いた答えが、動画制作や運営の外注化、あるいはチャンネル運営を任せ利益の折半を行うということだったとしても不思議はありません。
もちろん、これも一つのやり方だと思います。
外注先にきちんと利益の分配や、適切な労働対価としての支払がなされている限りは。
SYU氏の「払い渋り」
A氏によれば、YouTubeマニュアルには以下の展開戦略があったとのことです。
- まず、内容を抜粋したバージョンを無料で配布し、撒き餌にする。
- 次に、興味を持ったユーザーに有料のフルバージョンを販売。
- 販売価格は60万円。
- A氏の紹介により資料が売れたら、その売り上げの2割がA氏の取り分になる。
しかし、ここでとんでもないことが起こります。
SYU氏が、他のYouTube講座受講を申し込んだのです。
おそらく、良いとこ採りをしてマニュアル作成に役立てるつもりだったのでしょう。
問題はその講座受講費用なのです…
なんとその額
100万円!!
そして、あろうことか、SYU氏はこの受講費用が嵩んだことを理由に、以下のことをA氏に告げたそうです。

「君に払う金額の中から、100万円分を引かせてもらう」
え!?!?どんな論理展開でしょうか…
さらに衝撃の展開がA氏を待っていました。
契約違反!?いや、SYUがルールブック!?
そもそも、業務委託にあたって、契約書の締結などの正式な手続きは一切踏んでなかったそうです。
よってA氏が作ったマニュアルをどうするかは、SYUの胸先三寸の状態に…
その結果、
- A氏の労作であるMovie Assetは、内容をゴリゴリに詰め込んだバージョンを無料配布することが決定
- つまり、A氏のマニュアル紹介販売による取り分はゼロになることが決定
- SYU氏はマニュアルの最後にあるコンサル誘導(50万円)で利益を上げる
- A氏の取り分はマニュアル作成費用のみ
という、令和の世とは思えないブラック労使関係が現出することになったのです…
A氏を襲うさらに過酷な運命… 投資の無理強い!?!?
さらにSYU氏は、執拗に投資に興味のないA氏に「SvoFX」への参加を強要します。
A氏は、興味はないから、と断ったのですが、



「金を借りてでもコピートレードはすべき」



「資金を10万渡す」



「おすすめのトレーダーがいる」
としつこいSYUに折れ、10万円を渡されてコピートレードに参加、トレーダーの取引により資金は全損しました。
一方でSYUには、A氏を紹介したことでSvoFXからちゃんとIB報酬が支払われていたと思われます。
これでもまだ資料の作成費用はなんとか請求できそうなものですが、さらに無情な一言が。



「トレードのために渡した費用を、マニュアル作成費用から差し引かせてもらう」
…………………。
…………………。
…………………。
一体、どんな論理展開なんでしょうか。
ともあれ、こうしてA氏の取り分は
一切なし
となったのです…
泣きっ面に蜂、のチャンネル収益
これでせめて肝心のチャンネル収益が上がっていれば、その利益の分配に与れそうなものですが、上述の通りの成績です。
こうしてA氏の
「マニュアル作成3ヶ月」の労働は、
水泡に帰したのでした…
自分の「うつ」を売りにする前に…
SYU氏はことあるごとに「社畜生活で精神が崩壊し、うつを患った」と、自分の「うつ病歴」を宣伝文句に利用します。
しかし、このような扱いを受けたA氏が精神的に痛めつけられ、病んで行ったことには見て見ぬふりを決め込んでいるようです。
「マルチタイプコピートレード」の被害者の方の中にも、精神を病んでいった方が何人もおられます。
うつを売り文句に集客し、その人の生活と精神を根底から破壊する。
こんなに救いのないことがあるでしょうか。
A氏によるSYUの人物評
A氏によるSYU氏の人物評と、今回の経験を通じての所感は下記の通りです。
- 金持ちアピールはすごいのに、めちゃくちゃケチ
- クソみたいな時間でしたわ
- あいつがブラック企業
- あいつ、自己責任論で押してくるんですが、そもそも金借りてでもコピートレードはやるべきって何度も言うてきたんです。そこまでやっといて自己責任て、まさに頭にウジ
- そんな軽い気持ちでYouTube荒らすなよ、って言う気持ちでした
- あのクソブラック企業
- 「N(SYUに最初にYouTubeでの稼ぎ方をレクチャーしてくれた人物)はコンサル費で収益の7割持っていく、Nはクソだ!」って言うてたんですが、あいつ俺には結局金払ってないからN以下なんです。Nて誰か知らんですけど。
- 商材屋は今後関わらないようにしたいと思いました。
- いい服着ていい時計していいご飯食べて、金持ちアピールはすごいのに実際はケチ
- 投資と⚪︎⚪︎でちょっと金入ったからって調子乗った結果ですね
- 奴の人使いの荒さで最後の方はちょっと病んでたんで
- 鬱病もどこまで本当なのか
A氏の切なる願い
私自身、執筆しながらあまりの救いのなさに、まとめるのが本当に辛い時間でしたが、A氏の味わった労苦はさぞかし大きなものだったことでしょう。
人は報われない労働に従事するべきではありません。そしてもちろん、それを強いるものがいてはなりません。
しかし、「社畜」を世の中から無くしたい!!と無邪気にTwitterで日々発信している人間が、「超ブラック」な労働環境をA氏に強い、そしてその対価も払わない…とは、一体どう言うことなのでしょう。
そんなSYU氏は、今日も
「損することはない」Boyetダイヤモンド投資や、
「100%の勝率」のPGAアービトラージ取引の集客に余念がありません。
この世の中、どこに救いがあると言うのでしょう。
A氏の切なる願いを記し、本記事を締めくくります。
僕は今はお金は無いですけどそれなりには生きていってるんで、代価と言うより、これ以上あの手の被害に遭う人が減ってくれれば良いかなと、そんな気持ちです。
実はクラウドワークスやココナラといったフリーランスのマッチングポータルサイトには、youtubeアフィリの動画作成案件が山ほどあります。
それ自体はもちろん悪いことではないのですが、その依頼者の多くは情報商材を売ったりする様な輩です。
結局、表向きは少しの時間で大金持ち!みたい謳ってても、実際には激安で制作を代行させるっていうパターンです。
そして、個人的に最も嫌だったのが、
「僕が作ったのに、さも自分(syu)が作ったかの様に吹聴される」
ことでした。
どうかSYU氏が思い直して今からでもA氏に相応の労働対価を支払うことを願います。
「月収8桁」の彼には、そう難しいことではないでしょうから。


年収も9桁あるそうですから。


自分のことで手一杯ではなく、ボランティアも強化しているそうですから。


全ての、慎ましく生きる心優しい小市民に、光あれ。
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